「国連世界食糧計画作文コンクール」で、
小林聖心女子学院の生徒が外務大臣賞中学生部門に選ばれました。
国連世界食糧計画、WFP協会が主催した第5回『WFP生徒作文コンクール』の入賞作が決まり、中学生部門で、小林聖心女子学院の日裏真世さんが、見事外務大臣賞に輝きました。
作文コンクールのテーマは、「地球のハラペコを救え-もし私が大統領だったら-」。
日裏さんは、「食べ物に感謝しよう作戦」と題して、3つの政策を展開。
外務大臣賞
食べ物に感謝しよう作戦
兵庫県 小林聖心女子学院 日裏 真世(ひうら まよ)
「わー、遂にやりました。最後の牛丼十杯をタッチの差で口の中に押し込みました。優勝です。」というアナウンス。
「大食い選手権」、「大食い王決定戦」、「早食い王者」などというタイトルの番組で、ひたすら時間と闘いながら食べ物を流し込んでいる姿をクローズアップし、世間に放映している。登場者は男女ともにほぼ全員若者で、同世代の人たちを視聴者の対象としている。これは、食べ物を無駄にして構わないという風潮を助長しているのではないだろうか。
私には、彼等が食べ物に感謝し、食事を味わっているようには到底みえない。食べること自体はよいけれど、食べることを「競技」にしているのは見苦しく、お腹がすいたからたくさん食べているわけでなく、無駄に食べ物を消費するだけの行為には問題がある。
世界には飢餓で困っている人が約8億人いると言われている。その人たちは、食べたくても食べる物を口にすることができないのである。
私が大統領だったら、飢餓で苦しんでいる人たちを助けるために、身近に起っている無駄なこと、間違ったことを改め、わずかなことからでも国民の意識の改善につとめる。
第一の政策として、大食い関係の番組制作の廃止を定める。代わりにエコ料理番組を制作し、家庭菜園で収穫された無農薬野菜を使った健康レシピを紹介する。茎も皮も丸ごとすべて使い、捨てるところは最小限にし、残ってしまったものは肥料として再利用する。
第二に、家庭や飲食店での食べ残し禁止令を発する。家庭では、食べ残しから出る生ゴミの分量をゴミ収集時に計測し、重さによって課食額を変える。100グラム単位で100円ずつアップさせる。飲食店では食べられる量だけ注文できるように1人前の分量も大中小と3レベル設けるが、値段は変えず、個々が消化できる食事を提供する。食べ残した場合は、10グラム単位で10円ずつ課金される。
第三に、公共広告機構を使って「食べ物に感謝しよう」キャンペーンを徹底させ、「頂きます運動」を展開する。「食事をありがとう!」、「生きていることに、ありがとう!」、「命を頂くことに感謝と祈りを込めて。頂きます!」
最後に、第二の政策の食べ残し禁止令から得られた収入と、国民の善意の募金をもとに「飢餓基金」を設立し、飢餓で苦しむ人々に、全国民が意識し心をこめて集めた援助金を送付する。
大統領としては、国民の意識の向上を促進することが不可欠だ。飢餓ゼロを目指すために、毎月ゼロのつく10日、20日、30日は「飢餓撲滅デー」と定める。
選者からは、「政策に関するアイディアも、国民の意識改革から基金の設置まで、無駄の排除との視点から実際的かつ具体的になっている。」とのコメントを頂きました。
受賞の言葉です。
外務大臣賞の受賞を知らせていただいた時「この私がこんなすごい賞をいただけるなんて。」という驚きとともに、私の作品を選んで下さった方々に感謝しました。
この作文を書いたきっかけは、学校での里親募金やバザーの収益の寄付などによる奉仕活動を通じて、小さなことでもそれが集まれば大きな力になって「動く」ということでした。また、テレビで放映されている「大食い選手権」などという、食べ物への感謝とはおよそかけ離れた番組への疑問から、身近なことから見直していくことで、世界中の飢餓に苦しんでいる人々を救えるのではないかと考えました。飢餓に関する資料やエコロジー関連の記事を調べながら作文を書いていくことによって、今まで何とも思わず口にしていた食事に対する価値観が変わりました。生き物への感謝の気持ちを込めて、「いただきます」と「ごちそうさま」を唱えたいと思います。
小林聖心女子学院中学校2年あやめ組 日裏 真世

